WOWOWで『HONOUR〜因果の絆〜』シーズン1と2をまとめて視聴。
来年の1月で配信が終わるので急いでぜんぶ見た！
4人の女性弁護士が主人公。誰にも共感はできない系だけど、なかなか面白かった。
3.2
作品情報
監督・脚本
リカルド・ホルム
『陰謀のからくり〜サンデフィヨルドの夜〜』
キャスト
アレクサンドラ・ラパポート
エヴァ・ローゼ
アニャ・ルントクヴィスト
配信サービス
WOWOWオンデマンド（1ヶ月無料）
本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにて ご確認ください。
あらすじ
性犯罪被害者の少女の代理人をしていた4人は、ある時スマートフォンの売春アプリの存在に気づく。 組織の実態を暴こうとする彼女たちには、世間から隠したい過去があった。 さまざまな手段で組織を追い詰めていく4人だが、彼女たちの過去を知る何者かによって彼女たちもまた追い詰められていく。
引用：WOWOW
登場人物
ノール
弁護士事務所「ヘーデル」の弁護士。メディアへの露出が多い。独身で1人暮らし。
カーリン
「ヘーデル」の弁護士で会社代表。母親が親会社を経営。夫と2人暮らし。息子は寄宿学校。
ヤンニ
「ヘーデル」の弁護士。刑事の夫と2人暮らし。過去にCAと浮気した。
エーリン
「ヘーデル」の弁護士。夫、娘の3人暮らし。元アルコール依存者。
イサベル
レイブ被害者でヘーデルの顧客。CA殺害の容疑で逮捕された。
CA
記者。売春に関わる特ダネを掴んだ後、殺害された。
サンドラ
「ヘーデル」へ売春組織の情報を流す。自身も売春を繰り返していた。
ミッケ
ヤンニの夫で刑事。
ピエール
検事。過去に暴行を受けた過去があり、本人はその際の記憶が曖昧。
感想
ネタバレがあります。
シーズン1の感想
弁護士が主人公ですが、リーガルドラマではない。
リーガルものを期待すると大いに肩透かしを喰らうと思う。
そもそもシーズン1では「この人たちいつ仕事してるんだろう？」というぐらい集まって話をしているだけ。
小豆途中で「仕事しないから、依頼人から苦情が来ている」って叱られてた。
主役の4人は全員タイプの違う美魔女。
どうもこの4人が1991年に何かやらかしたっぽい。そんで「知っているぞ」と『ラストサマー』みたいなメッセージが届くの。
ナゾの脅迫者に怯えつつ、シーズン1では売春組織の実態に迫るのがメイン。売春に使う「NEAT」ってアプリがリアルで現実にどっかの金持ちが使ってそう、と思った。
CAが殺害される前日、黒ずくめの男がガラス窓を両手でバンバンしてて、気づくとドンドン人数が増えているシーンがあって。みんな無言でバンバンしているもんだから、このシーン下手なホラーより怖くてヒェってなった。
肝心な秘密に関しては、かなり拍子抜け。ノールが彼氏にレイプされ他の3人が助けるために過剰暴行したというもの。ノールのレイプ被害者だと世間に知られたくない心理はすごく理解できるけど、過剰暴行はどうだろう。時効だしレイプ魔相手だからイイんでは？と思ったら普通に世間に公表する4人。
小豆ここまで引っ張といて何なのーという気持ちに。
それよりサンドラの正体がかなり衝撃。本人も知らないノールの子供だった。このシーンがすごく分かりづらかった。周りが「10年前に死んだはず」とか「遺体は見つかっていない」とか急に言いだすから。もう少し伏線が欲しかった。
このドラマ、他にもこっちが知らない事実を登場人物たちが急に話しだすシーンが結構あった。
ラストはペエールを殺害。4人で事件を隠蔽。もっとやばい秘密を抱えつつシーズン2へ。
シーズン2の感想
シーズン2では連続レイプ犯を追うのがメイン。
シーズン1では人に頼むだけで自分では何もしないエーリンがぶっちぎりでウザかったけど、シーズン2では1人だけ罪悪感に苦しんでて気の毒だった。うっかりレイプ魔と寝ちゃうし。
小豆というか他の3人が気にしなさすぎ。
せめてノールはもうちょっとエーリンに気を配れないもんかね。ヤンニも自己中で鬱陶しいけど、あんなに親身になって助けたDV被害者が結局元サヤに戻ったのはやり切れない。
ミッケもシーズン1では優しい夫で良いなあと思ったけど、シーズン２ではヤンニの言いなりでイライラした。DNA鑑定もやめると言い出してはあ？ってなった。
人間的に好きになれない4人なので、せめて仕事は優秀な描写がほしかった。
シーズン１より裁判シーンは多かったけど意義の唱え方が「やめて！」とか「ウソよ！」とかばっかりでめっちゃ感情的。あげく身内に証人を脅させるし。
小豆バレないと思ったの？
敵側の弁護士は優秀だったから、負けて当然だと思う。あれで勝訴したら逆にびっくりです。
シーズン2は１より面白さは失速。
ヤンニとミッケの夫婦喧嘩とか、秘密がバレるバレないで口論したりシーズン１と同じようなシーンの繰り返して飽きる。
それでも最期まで見られたのは１人異彩を放っていたサンドラのおかげ！
とにかくこの人の、“何をしでかすが分からない”のと“４人を完全に手玉にとっている”雰囲気がクセになる。サンドラが出ていないシーンは退屈だったぐらい。
最期があっけなさすぎた。ぜったい動画を消したのワナだと思ってたのに。（シーズン３があったら分からないけど）
殺人事件の隠蔽、私刑までする人が母親の横領に対しては「許せない！」「見過ごせない！」と責めているのがなんかね。あと結婚しているのを隠して関係を持つのも、だいぶヒドい。ヤンニの浮気の件も有耶無耶だし女性側のこういう行為は糾弾されないのが鼻についたなあ。
