今月は2冊読んだのでご紹介します。
「ブルーローズは眠らない」市川憂人
あらすじ
前作「ジェリーフィッシュは凍らない」の事件後、マリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出したテニエル博士とクリヴランド牧師を捜査することになる。ところが、密室状態の温室から、切断された首、縛られた生存者1名が見つかり……。
マリア・漣シリーズの第二弾。
感想
前作が面白かったので、購入しました。
結論から言うと前作の方が好きでした。
冒頭はめちゃくちゃワクワクしたのですが、読み終わった後はなんかモヤモヤ・・
以下、不満点とややネタバレ
とあるキャラクターの男性よりの話し方については、やっぱりアンフェアだと思う。
そもそも男装する必要性は?髪染める理由は??
なんか、読者を騙す為だけの設定に思えて少し白けてしまいました。
(名前もミスリードじゃん!と思ったんですが、こちらはちゃんと海外では男女どちらにもつけれる名前のようです。)
実験体の正体も拍子抜け。というか、身内に対してあの扱いは酷すぎる。
あとアルビノってあんな簡単に隠せるんですかね?
一番モヤモヤしたのは、やはり動機。
復讐するにしても、あそこまでせんでも・・。
あと前作もそうだったんですが、主人公コンビにイマイチ魅力が感じられない。
次回作の購入は迷い中〜。あらすじだけ読むとかなり面白そう(= ̄▽ ̄=)
「メインテーマは殺人」アンソニー・ホロヴィッツ
あらすじ
自らの葬儀の手配をした資産家の老婦人が数時間後に殺害された。
ドラマ脚本家のアンソニー・ホロヴィッツは元刑事のホーソーンに自分の話を小説にしてくれと依頼され、一緒にこの事件の捜査を始めるが、やがて第二の事件が起こり・・。
感想
めちゃくちゃ面白かった〜!!
最初から最後までフェアな王道の謎解き小説という感じですね。
カササギ殺人(まだ読めてない)と連続でこのミス大賞取っていますが、納得です。
名前で分かるように作者自身がワトソン役を努めます。
探偵役が元刑事のホーソーンで、マジで好感度ゼロの人物です(差別主義っぽい表現もあり)。ただこの人物は謎が多すぎて、またこのキャラクターに会いたいと思わせてくれる不思議な魅力があります。
アンソニー(作者)に関してはもう少し自分を美化してやっても良いんじゃない?というぐらい、作中役にたった記憶がないです(笑) あと、実名でスピルバークやビータージャクソンが出てきてびっくり。
実体験混じっているのかなぁ?
シリーズ構成で作者は後10冊か11冊を予定しているとか!もう2冊目は発売されてますね。
楽しみです。その前にカササギ殺人事件を読まなければ。
以上感想でした。
3作目↓ あらすじはこっちの方が好き。
絶対買う↓