「法医昆虫学捜査官」の感想を。
川瀬七緒さんの小説は初めて読みましたが、面白かったです。
シリーズの1冊目。
3.0
「法医昆虫学捜査官」作品情報
【著者】
川瀬七緒『法医昆虫学捜査官シリーズ』『よろずのことに気をつけよ』
【出版社】
講談社
【発売日】
2014年8月12日
「2012年7月「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」と題して発行したものを文庫化にあたり、改題のうえ、一部を加筆・修正」
「法医昆虫学捜査官」あらすじ
放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蠅の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を判断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子という女性学者である。「虫の声」を聴く解除、いったい何を見抜くのか!?
引用:表紙裏
「法医昆虫学捜査官」感想
虫が死ぬほど苦手なので、最後まで読めるか心配でしたが案外大丈夫でした。
虫で捜査といえばCSIやBONESを思い出しますね〜。
全員、キャラが立ってる!
主人公の赤堀さん、めっちゃ好き。
すごく映像化に向いていそうなキャラですが、実写化は無理でしょうか。
あとはメモ魔の鰐川刑事がお気に入り。
岩楯刑事はちょっと人を第一印象で決めつけすぎでは。笑
犯人当てがメインではなく、地道に調査して真相を突き止めていくタイプのおはなし。
犯人がクズすぎて引いた〜。
少年が気の毒すぎる(இωஇ)
気になった点
10年前の作品ですし、昔気質という設定なのである程度は仕方ありませんが、岩楯刑事がなんかイヤ。
考え方が固い!
例えば被害者のミチルが、元美容師の彼氏にロングからショートに髪をカットしてもらったことに対して
大切に伸ばしてきた女の長い髪に、躊躇なくハサミを入れている姿が何度となく浮かんでくる。みちるも納得していたとは言っても、その行為がなんとなく心ない冷淡なものに思え、愛情の薄さを感じずにはいられなかった。
本文より引用
……え?
本人が納得してんだから良くない?
不妊で悩んでいる奥さんに対して
物語のヒロインでいるためなら、どんな苦労も惜しまない。今でさえ、悲劇的な状況に酔いしれている節があった。
本文より引用
ひどない??
ただし、この辺は次回作以降でフォローが入るかもしれません。
赤堀さんとの恋愛要素も唐突だった気がします。
気になった点は以上で、ストーリーは満足です。
軽くレビュー見た感じだと、シリーズが進むにつれて面白くなるらしいので、楽しみです( ´꒳`)੭⁾⁾