以前、本屋で帯を見てから気になっていた小説。
Audible(オーディブル)の聴き放題で見つけたので、さっそく視聴。
大好きなクローズドサークルものですが、残念ながらあまり好きな作品ではなかったです。
それでは「廃遊園地の殺人」の感想を書いていきます。
2.0
「廃遊園地の殺人」作品情報
【著者】
斜線堂有紀「楽園とは探偵の不在なり」「愛じゃないならこれは何」他。
【出版社】
実業之日本社
【オーディオ情報】
ナレーター:古寺洋子
時間:11時間15分
配信元:Audible(オーディブル)
「廃遊園地の殺人」あらすじ
プレオープン中に起きた銃乱射事件のため閉園に追い込まれたテーマパーク・イリジュオンランド。
廃墟コレクターの資産家・十嶋庵(としまいおり)はかっての夢の国を二十年ぶりに解き放つ。
狭き門をくぐり抜け、廃遊園地へと招かれた廃墟マニアのコンビニ店員・眞上永太郎(まがみえいたろう)を待っていたのは、『このイリジュオンランドは、宝を見つけたものに譲る』という十嶋からの伝言だった。
それぞれに因縁を抱えた招待客たちは宝探しをはじめるが、翌朝串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかる。
止まらない殺人、見つからない犯人、最後に真実を見つけ出すのは・・
引用:Audible
「廃遊園地の殺人」感想
あらすじを読んだ時はめっちゃワクワクしましたが、どーしてそうなるの( ̄□ ̄;)!!の展開と会話の連続。
そのせいか、とにかく物語が頭に入ってきません。
一応、クローズドサークルものですが1人を除いて誰も怯えていないので緊迫感なし。
1人目の犠牲者が出るまでが長いうえに退屈。
最後は主人公がエスパーなみの超推理で解決。
どうにもこうにも好きになれない主人公含む登場人物たち。
この先、若干のネタバレ。(犯人のネタバレはしてません)
動機がすっきりしません。
20年も経っているのに、今さら殺害? ?
逃げる気がないなら、ややこしい小細工などせずにサクッと殺せばよかったのでは。
刑事の人、絶対ウソだと思ってました。殺人事件が起こっているのに理由になっているような、なっていないような説明で通報拒否。「みなさんの事守ります!」と宣言しておいてその後も2人死亡。推理も主人公任せ。コイツが一番ないわーという感想。
土砂崩れのせいでどうせ警察は呼べなかった、という後出しもひどい。
良かった点も。
・主人公がコンビニ店員スキルを活かして推理するのが面白い。
・最後まで読むと、ちょっと主人公のことが好きになる。
・一人目の犠牲者が出た後は、サクサク物語が進む。
・小説に直接関係ないですが、ナレーターさんすごい!登場人物が多いのにちゃんと別人に聴こえました。
続編がありそうな終わり方(シリーズ化の予定?)。
名前は知っていた作者さん。自分には合わないかも…と思ったのですが、レビューを見ると「斜線堂有紀は好きだけど、この作品はちょっと……」という書き込みがちらほら。
有名な「楽園とは探偵の不在なり」は読んでみようと思います。
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