有名なエリサ・ラム失踪事件のドキュメンタリー番組です。
警察が事故と発表しているにも関わらず未だに未解決事件のように扱われる事もありますね。
最初の方は見ていてイライラ(後述)したんですが、最後は悲しくなりました……
猫イジメに断固NO!の時と同様、ネットの暴走って恐ろしいですね、本当に。
「事件現場から:セシルホテル失踪事件」作品情報・事件概要
2013年、実際に起きた事件を題材にしたドキュメンタリー「事件現場から:セシルホテル失踪事件」。作品は事件の真相だけでなく、多すぎる謎に推理を白熱させた世界中の人々が、暴走に近い行動を起こす様子も描きます。最後まで見終えると、人間の”業”のようなものに思いを馳せずにはいられません。 pic.twitter.com/9Bl3h0R4kP
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) March 17, 2021
2013年、1月28日にロサンゼルスのセシルホテルにチェックインしたカナダ人女子大生のエリサ・ラム。
その後、連絡がつかなくなった事を心配した家族により捜索願いが出されます。
監視カメラを調べるとホテルを出た形跡がないため、警察はホテルの中を徹底的に捜索しましたが、行方はつかめませんでした。
その後も捜査の進展はなし。警察は少しでも情報を集めるため、彼女が最後に映っていたエレベーター内の監視カメラを公開します。ところがその映像がとても奇妙な内容だったため、瞬くまに動画は拡散。多くの陰謀論が生まれ、波紋を広げていきます。映像にはラムさんがエレベーターのボタンを連打したり、外を伺ったり、隠れるような様子が映っていました。なぜか閉まらないエレベータの扉等、不可解な点がいくつも見受けられました。
その後、ホテルの客から「水が出ない」「水が変な味がする」と苦情が寄せられます。
2月19日、ホテルのスタッフがメイン貯水タンクを点検すると中からエリア・ラムの死体が発見されました。
1920年に建設された米ロサンゼルスのセシルホテルは連続殺人鬼の潜伏・薬物・売春などの忌まわしい歴史を持つホテルとして知られています。
リミテッドシリーズ、全4話。「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」の製作者が現場を検証する。
「事件現場から:セシルホテル失踪事件」感想
エレベーターの動画は有名なので、見たことある方も多いのではないでしょうか。
You Tubeにも考察系の動画がめちゃくちゃありますよね。
番組名は覚えてないですが、確か昔テレビで特集を見た記憶はあります。
その時は発見時に貯水タンクの蓋がしまっていたと放送されていたので絶対に他殺!と思った記憶が。
ですが、4話まで観終わっての感想は、警察の発表通り不幸な事故だったのかな……です。
インタビューにラムさんの直接の関係者は出てきません。
当時の担当刑事や元ホテルの総支配人(この人めっちゃキャラが立ってた)の他にユーチューバーが何度も出てきます。最初に触れたイライラするのがこの部分。陰謀論やら素人の推理とかを延々と聞かされた上、実際にホテルまで行く人も。心霊スポットのノリでニヤニヤしながら撮影している様子に不快感がピーク。
特に酷いのが、うそでしょ?という理由で殺人を疑われ、ネットで総攻撃を食らったミュージシャンのモービットさん。この方は自殺未遂までしてます。本当、助かった良かったです。
3話までは陰謀論者のドラマか??とうんざりしますが、4話目で様子が変わってきます。
最終的には被害者に寄り添った内容でした。当時のことを後悔しているユーチューバー達の描写も。
殺人が疑われる理由の「貯水タンクが閉まっていた件」「エレベーターが閉まらなかった理由」「屋上に登った方法」も番組内で説明あり。
ラムさんはうつや双極性障害に苦しんでいました。
ホテルの同室者に「出ていけ」と書いたメモを渡したり、部屋に入る時に合言葉を要求する等の異常行動が見られ、個室に移されたことが証言で分かりました。
解剖の結果、治療薬が少量しか検出されず、所持している薬の残量も多かったようです。適切な服薬が出来ていなかったと思われます。
これらの事から正常な判断が難しい精神状態だったかと……。
事故か自殺かは本人にしか分かりませんが、個人的には不慮の事故だと思いました。