ドイツのスリラー映画『カレンダー・キラー』の感想です。
原作は小説。作者はドイツの人気作家ゼバスティアン・フィツェック。
このドラマはネタバレなしで視聴した方が楽しめます。
3.5
作品情報
制作年 | 2025年 |
制作国 | ドイツ |
上映時間 | 94分 |
吹替 | あり |
原作 | Der Heimweg |
脚本・監督
アドルフォ・J・コルメラー
キャスト
ルイーゼ・ハイヤー
『僕らの家路』
ザビン・タンブレア
『十二夜』
配信サービス
Amazon Prime Video本ページの情報は2025年1月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにて ご確認ください。
あらすじ
クララは今日、自分の夫を殺すか自分が死ぬかの運命にある。彼女に究極の選択を迫るのはカレンダー・キラーだった。夜、“帰宅ヘルプ・ホットライン”にて、1人で家路を歩く女性たちの安全をサポートするジュールスの元に、クララからの電話がかかってくる。クララにとって生きる最後の希望となったジュールスは、時間との闘いの中で彼女を救うべく手を尽くす。原作は、セバスチャン・フィツェックによるドイツのベストセラー・スリラー。
引用:AmazonPrime Video
感想
ドイツのスリラー映画。
主人公は連続サツジン鬼カレンダー・キラーの標的になったクララと、彼女を電話でサポートするジュールズの2人。
(夜道をサポートするホットラインはドイツに本当にあるらしい)
最初は『THE GUILTY /ギルティ』みたいなストーリーかと思いましたが、全くの別モノ。
ストーリーの予測がつかなくて、ワクワクしながら視聴できました。
主題はDV。
ドイツでは”女性の4人に1人が暴力被害の経験あり″とテロップが流れます。
DVはコロナ以降に急増したイメージ。女が加害者のパターンもあるでしょうね。
フランスでも社会問題になって様子が『黒い森 殺人事件』で描かれていました。
クララの夫がクソすぎて腹が立って仕方がない。
頼むから、SMは双方同意の上でやってください。
入場料は寄付って。
実は罪悪感があるんじゃないのぉ??
ドラマや映画内でDVヤローの「俺を挑発するな」ってセリフがやたら目につきますが、現実でも言う人多いんでしょうか。怒らせる方が悪い、他責の精神なんでしょうな。
この先、ネタバレあり!
ネタバレあり感想
カレンダーキ・ラーの正体はジュールズでした。
そもそもジュールズがずっといた場所がクララの自宅だった、というね。寝ていたのもジュールズではなくクララの娘!
登場シーンからジュールズが怪しすぎて、実はそこまで驚きはなし。
演じる俳優さんもいかにも含みがありそうな、ミステリアスな雰囲気なんですよねー。もう少し人畜無害な見た目の俳優さんなら騙されたかも。
個人的には『ザ・コーリング〜刑事アブラハムの使命〜』の主演の人にカンジが似ていると思う。
思い返すとやたらジュールズが「迎えに行く」と言っていました。意味が分かるとゾッとします。
クララを拾ってくれた運転手、めっちゃいい人だったな。
気になった点
腑に落ちない点はいくつかありました。
特にカレンダー・キラーの犯行手口。警察の存在感もなさすぎ。
なぜわざわざ犯行日を予告するのか??
案の定、クララの居場所を必死こいて捜していたワケですが。
今回は別の理由で別荘へ逃げましたが、何もなかったとしても恐怖で自宅に帰れないと思う、普通は。
夫ももう少し警戒しないもんかねー。議員でしたっけ?夫が警戒して厳重警備になっていたら犯行どうするつもりだったんだろう……。極端ですが、海外行くとか。
過去の被害者たちは警察に相談したり、避難しなかったってこと??(クララみたいにおかしい人扱いで相手にされなかった?)警察アホでしょ。
あと比較的、自由に動き回れていたっぽい子守が助けを呼ぼなかったのも不自然。
クララの妄想かも?のミスリードは特に効果的でもなかったしいらんかったなあ。
一番腑に落ちなかったのはクララが娘を自宅に残していたこと。
いくら子守がいるからって予告日に娘を置き去りにするかなあ……。
ラストで夫が逮捕されたのはスカッとしました!
クソ夫が最後はクララを庇って……みたいな展開にならくて良かったです。