「廃遊園地の殺人」斜線堂有紀(2021)ネタバレなし感想

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廃遊園地の殺人

以前、本屋で帯を見てから気になっていた小説。
の聴き放題で見つけたので、さっそく視聴。

大好きなクローズドサークルものですが、残念ながらあまり好きな作品ではなかったです。

それでは「廃遊園地の殺人」の感想を書いていきます。

2.0

目次

「廃遊園地の殺人」作品情報

【著者】
斜線堂有紀
「楽園とは探偵の不在なり」「愛じゃないならこれは何」他。
【出版社】
実業之日本社

【オーディオ情報】
ナレーター:古寺洋子
時間:11時間15分
配信元:

「廃遊園地の殺人」あらすじ

プレオープン中に起きた銃乱射事件のため閉園に追い込まれたテーマパーク・イリジュオンランド。

廃墟コレクターの資産家・十嶋庵(としまいおり)はかっての夢の国を二十年ぶりに解き放つ。

狭き門をくぐり抜け、廃遊園地へと招かれた廃墟マニアのコンビニ店員・眞上永太郎(まがみえいたろう)を待っていたのは、『このイリジュオンランドは、宝を見つけたものに譲る』という十嶋からの伝言だった。

それぞれに因縁を抱えた招待客たちは宝探しをはじめるが、翌朝串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかる。

止まらない殺人、見つからない犯人、最後に真実を見つけ出すのは・・

引用:Audible

「廃遊園地の殺人」感想

あらすじを読んだ時はめっちゃワクワクしましたが、どーしてそうなるの( ̄□ ̄;)!!の展開と会話の連続。
そのせいか、とにかく物語が頭に入ってきません

一応、クローズドサークルものですが1人を除いて誰も怯えていないので緊迫感なし

1人目の犠牲者が出るまでが長いうえに退屈。

最後は主人公がエスパーなみの超推理で解決。

どうにもこうにも好きになれない主人公含む登場人物たち。

この先、若干のネタバレ。(犯人のネタバレはしてません)

動機がすっきりしません。

小豆

20年も経っているのに、今さら殺害? ?

逃げる気がないなら、ややこしい小細工などせずにサクッと殺せばよかったのでは。

刑事の人、絶対ウソだと思ってました。殺人事件が起こっているのに理由になっているような、なっていないような説明で通報拒否。「みなさんの事守ります!」と宣言しておいてその後も2人死亡。推理も主人公任せ。コイツが一番ないわーという感想。

小豆

土砂崩れのせいでどうせ警察は呼べなかった、という後出しもひどい。

良かった点も。
・主人公がコンビニ店員スキルを活かして推理するのが面白い。
・最後まで読むと、ちょっと主人公のことが好きになる。
・一人目の犠牲者が出た後は、サクサク物語が進む。
・小説に直接関係ないですが、ナレーターさんすごい!登場人物が多いのにちゃんと別人に聴こえました。

続編がありそうな終わり方(シリーズ化の予定?)。
名前は知っていた作者さん。自分には合わないかも…と思ったのですが、レビューを見ると「斜線堂有紀は好きだけど、この作品はちょっと……」という書き込みがちらほら。
有名な「楽園とは探偵の不在なり」は読んでみようと思います。

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