Netflixで「猫イジメに断固NO!虐待動画の犯人を追え」を視聴しました。
カナダで実際に起こった猟奇事件を扱ったドキュメンタリーです。
作品情報
⚠動物好きの方は閲覧にご注意ください⚠
— Netflix Japan (@NetflixJP) December 18, 2019
ある日投稿された動物虐待動画。
「彼は、必ずまたやる」
そう確信したネットユーザーが、
犯人を捕まえようと決意。
彼らの努力が殺人犯の逮捕につながった実話を映し出す―
ドキュメンタリー『#猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』配信開始。 pic.twitter.com/XrF5iPNavN
「1:素人探偵たちの本気の追跡」「2:クリック欲しさの殺し」「3:ネット捜査も大詰め」の全3話。
あらすじ
2010年。ラスベガスのカジノで働くディアナはある日、猫を圧縮袋に入れて殺す動画を発見します。
画面には、フードを被った犯人の顔もわずかに映っています。
映像を見た多くの人々が怒りショックを受け、Facebookに身元特定班のグループが結成されます。
撮影された国さえ分からない状況。仲間のジョンと共に動画内の情報から何とか場所を特定しようとします。
そして、画面に写り込んだ黄色い掃除機が北アメリカ限定販売品である事を突き止めます!
追跡の途中、他のネットユーザーが南アメリカ在住の男性が犯人だと特定。
ディアナは「犯人は北アメリカの人間なので別人では?」と警告しますが、みんな聞く耳を持たず、ネット上での総攻撃が始まります。
結果的にこの男性は自殺してしまいます。
(この男性はうつ病を患っていた)
ある日ジョンの元に「犯人の名前はルカ・マグノッタだ」とメールが届きます。
ネットで人物検索をすると大量に情報がヒットし、何とファンクラブまで存在していました。
世界中で遊び回っている写真もありますが、ジョンが違和感を感じて調べた結果、全て合成だと判明。ファンクラブも複数ありますがコメントのバリエーションが同じで、全て同一人物が作成した疑いが。
ある夜、ジョンの元に添付動画が届きます。
再生すると、アイスピックで男をめった刺しにする映像が映っていたのです・・・
感想
直接的な虐待や殺害の映像は、この作品内には流れません。
ディアナ達の執念がすごいです。途中、犯人が高評価をつけている動画を再生するシーンがあるんですが、なんとディアナの職場のラスベガスが映っているんですよ!
怖すぎぃ(¯∇¯٥)
お前の職場を知っているぞという警告ですよね。
怖くて外出もできませんよ。
犯人 ルカ・マグノッタについて
犯人の名前はルカ・ロック・マグノッタ。幼少期にイジめられ、引きこもるようになり映画ばかり見ていたようです。
この頃の体験のせいなのか、元々の性格かは分かりませんが、ナルシズム、人から注目されたいという願望を肥大化させていきます。
モデルや俳優のオーディションも受けていたようですが、全て落選。
詐欺等の前科あり。ディアナ達が心配していた通りこの人物は最終的に男性を殺害します。
その様子を動画で撮影、バラバラにして何と死体の一部も食べていたようです〣( ºΔº )〣
さらに保守党、自由党に体の一部を送りつけます。この行動からも分かるように、とにかく人に注目されたいという欲求が異常ですね。 国際指名手配されたルカは逃亡を続けますが、ついにベルリンのネカフェで逮捕されます。
逮捕されたルカは男娼だった頃の顧客のマニーに脅され、残虐行為をしたと供述。この男についてはルカ本人が弁護士に相談もしており、ルカの母親も息子はマニーの支配下にあったと証言します。 ところがルカが使っていた偽名がシャロン・ストーン主演の「氷の微笑」の主人公の名前「キャサリン・トラメル」だと分かります。氷の微笑はベッドに縛り付けられた男性がアイスビックで殺害される話です。そして主人公で容疑者でもあるキャサリンの元彼の名前がマニーです。
当然、マニーが実在したという事実は最後まで掴めませんでした。
ルカの取り調べの様子が映るんですが、映画内のキャサリンの取り調べの様子とソックリです。
きっと何度も何度も見たんでしょうね。キャサリンになりきっていたんでしょうか?
このシーンは演出の効果もあって、心底気持ち悪いです。
クリック欲しさの殺人
2話のタイトルです。ディアナはインタビューで「自分達が犯人の残虐行為をエスカレートさせたのではないか?」と自問自答しています。
確かに、そういう風に見えなくもない演出になってます。異常者の心理は分かりようがありませんが、ディアナ達が何もしなくても、いつかは人を殺してたと思いますね。
猫虐待映像の時点で警察が動いていてくれれば・・。
下手な映画よりゾッとする番組でした。ルカは単独犯として終身刑が言い渡されました。