タイのオムニバスホラー『フォービア/4つの恐怖』続編『フォービア2/5つの恐怖』の感想。
3.0
「世にも奇妙な物語」的なオモシロさ。
作品情報
制作年 | 2008年、2009年 |
制作国 | タイ |
上映時間 | 116分、126分 |
吹替 | なし |
脚本・監督
パンジョン・ピサンタナクーン
『心霊写真』
パークプム・ウォンプム
『Delete/デリート』
ユンヨット・トンコントーン
『アタック・ナンバーハーフ』
キャスト
ライラ・プンヤサック
『ミウの歌』
ナッタポン・チャートホン
『見習い薬草師トンエク』
配信サービス
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各エピソード感想
『女神の継承』バンジョン・ピサンタナクーンや『心霊写真』『ホームステイ ボクと僕の100日間』のパークプム・ウォンプムなど、豪華な監督陣。
タイのアカデミー賞といわれる2009年スパンナホン賞で4部門にノミネートされ最優秀編集賞を受賞。
みんなガラケー使ってて懐かしいー。
フォービア/4つの恐怖
①『孤独』(監督:ユンヨット・トンコントーン)
事故で足を骨折した女性が出会い系である男性と連絡を取り合うが……。
ヒトコワ系かと思ったら真面目な心霊系。
現代版の冥婚+メリーさんってカンジだった。事故った上にやばい男に目をつけられて主人公カワイソウすぎ。男は多分生前からヤバい性格だったと予想。
②『報復』(監督:パウィーン・プーリジットパンヤー)
不良グループにイジメられていた少年は、黒魔術で呪いをかけるが……。
走行中の荷台でリ●チ。怖すぎる。
ファイナル・デスティネーション。昔の映画だから仕方ないけど取調室の幽霊(?)がPS2のゲームのキャラみたいだった。
③『真ん中の人』(監督:バンジョン・ピサンタナクーン)
渓流下りを楽しんでいた4人の仲間だったが、ボートが転覆し一人が行方不明になってしまう…。
どこかコミカルであんまり悲壮感なし。わたしだったらボートの上で立ったプアックを絶対許せないけど、あの4人なら幽霊でも仲良くやってけそう。
④『最期のフライト』(監督:パークプム・ウォンプム)
VIPの対応をすることになった客室乗務員。しかし相手は不倫相手の妻だった……。
けっこうハマったタイドラマ『Delete/デリート』の監督さん。
③の話題がセリフで少しだけあり。王妃様が亡くなった件も①でニュースになってたね。コーヒーにツバはたまにドラマで見るけどヒールでかき混ぜる発想はなかったわ。王妃様、ハッて顔してたけどゴミでも浮かんでた?
エビアレルギーの人にエビだけ抜いて出すの手抜きすぎ。あんな身体の運搬方法ある?笑
4つの中ではこのエピソードが一番スキ。主人公が派手系美女。
フォービア2/5つの恐怖
①『見習い僧』(監督:パウィーン・プーリジットパンヤー)
問題を起こした少年は母親に無理やり出家させられるが……。
ちょっと少年が可哀想な気も。とはいえ常習犯っぽいしなあ。被害者が身内じゃなかったら気にもとめてなさそうだし。
②『共同病室』(監督:ウィーズド・プーンウォララック)
事故で入院した少年が同室患者によって恐怖の体験をするが……。
怪我で身動き取れないのが緊迫感をまして良い。でも全員グルっぽかった事実が一番こわかい。新人看護師だけ知らない?教祖様、口ワルすぎ。信者が1人ぐらい身体を差し出してくれそうだけどね。
③『バックパッカー』(監督:ソンヨット・スックマークアナン)
日本人カップルがヒッチハイクしたトラックには死体が積んであった……。
まさかのゾンビパニック。日本人が登場してちょっとうれしい。笑。
演じている2人は実際に日本人なのかなあ。
女性の方はインスタあった!Akiko Ozekiさん。
④『中古車販売』(監督:パークプム・ウォンプム)
事故車を扱うディラーが体験する恐怖の一夜……。
主人公は事故の事実を隠蔽して販売する悪徳ディーラー。2だとこのエピソードが一番スキ。
子どもも犠牲になる容赦ないバッドエンド。
⑤『最後に』(監督:バンジョン・ピサンタナクーン)
『双生児2』の撮影現場で起こった不審な出来事……。
1のアイツらが!
やっぱりコメディちっく。このエピソードも面白かったなあ。『フェート/双生児』の監督さん。映画見てたらもっと楽しめたかなあ。
感想まとめ
全エピソード、見事にバッドエンド。
不条理から因果応報まで様々。
1も2も最後の2つが出来が良かったと思う。
残念ながら飛び抜けて気に入ったエピソードはなかったけど、駄作もないので割とおすすめです。