Netflix映画『アイズ・オン・ユー』の感想です。
『ピッチ・パーフェクト』『シンプル・フェイバー』で主演をつとめた女優アナ・ケンドリックの長編初監督作品。
『シンプル・フェイバー』面白かったな〜。
3.0
作品情報
◆配信開始
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) October 18, 2024
Netflix映画『アイズ・オン・ユー』(アメリカ)
舞台は1970年代のロサンゼルス。テレビ番組「ザ・デートゲーム」の出演者に選ばれたのは、駆け出しの女優と連続殺人鬼。全国放送の番組内で、2人の運命が交差する。
実話を基に描く数奇な物語。#アイズ・オン・ユー pic.twitter.com/VYqesdmDa6
制作年 | 2024年 |
原題 | Woman of the Hour |
制作国 | アメリカ・カナダ |
上映時間 | 89分 |
吹替 | あり |
脚本・監督
監督:アナ・ケンドリック
脚本:イアン・マックアリスター・マクドナルド
キャスト
アナ・ケンドリック
『密航者』『シンプル・フェイバー』
ダニエル・ゼヴァッド
『ヴァチカンのエクソシスト』『ドント・ブリーズ』『イット・フォローズ』
配信サービス
Netflix
本ページの情報は2024年10月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにて ご確認ください。
あらすじ
売れない女優のシェリルはオーディンに挑戦しては落選する日々を過ごしていた。
ある日、エージェントの勧めで人気デート番組に出演。
男性出演者の1人、ロドニー・アルカラを相手に選ぶ。
たがロドニーは連続殺人鬼だった。
番組観覧に来ていたローラはロドニーを見た途端、動揺してスタジを飛び出す。実はローラはロドニーが過去に起こした事件の目撃者だった。
感想
無名の女優シェリルをアナ・ケンドリック、実在した連続殺人犯ロドニー・アルカラをダニエル・ゼヴァッド
が演じています。ダニエル・ゼヴァッドは近年の作品だと『ヴァチカンのエクソシスト』で若い神父役でした。
中の人イケメンなのに、ロドニー役を演じている時はちゃんとキモかった!
アナ・ケンドリック初監督作品
オーディションの様子とかアナ・ケンドリックの実体験も取り入れているのかなあ、と考えちゃいますよね。
70年代の方がもっと酷かったのは確実でしょうが、MeeTo運動を見ていると現代も大して変わらないんじゃ…という気持ちに。
アナ・ケンドリック自身も元カレに虐待された過去を告白しています。
観ていると分かりますが、この映画のメインテーマは事件そのものではなく女性蔑視の背景。
主役のシェリルは当時の女性の象徴的存在で、事件にはほとんど絡んできません。
(実在のシェリルはロドニーが薄気味悪すぎて番組外で一度も合わなかったそう)。
正直、わたしはソコが物足りなく感じました。
もう少し犯人とか事件にフィーチャーして欲しかったなあ、と。
シェリルとローラの2人はもっと関わると思ってた。
シェリルが台本を無視した展開はスカったしたけど!
2番サンはなかなかのクソ野郎でしたが悪人ではありませんでしたね。選ばれなくても笑顔で退場して、シェリルに忠告してくれました。
ちなみに演じていたイケメン俳優の名前はジェディディア・グッドエイカー。
シリアルキラー・ロドニー・アルカラについて
ロドニー・ジェームス・アルカラ(1943年生まれ)はアメリカのシリアルキラー。
9歳の時に父親が出ていき、母親と兄妹たちとLAで暮らしていました。
5件の殺人で死刑判決を受けましたが、実際の犠牲者ははるかに多いと推測されています。
(発見されたロドニーが撮影した写真は1000枚以上)
IQが160〜170あったとか。
なぜそんな賢いやつがTV番組に?と疑問を感じますが、自己顕示欲と過度な自信がリスクを上回ったんでしょうね。
簡単に逮捕までの時系列をまとめました。
間違いがあれば修正します。
・1968年 8歳の少女タリを殺害未遂
・目撃者の通報により警察が現場に駆けつける
・ロドニー逃亡
・部屋で大量の卑猥な写真を発見
↓
・指名手配される
↓
・ロドニー、ジョンという偽名でニューヨーク大へ入学
(なんで??)
↓
・大学の生徒が指名手配書を見て通報
・ロドニー逮捕
↓
・最初の被害者タリが海外へ居住しており消息不明で証言不可
・決定的な証言もなく不定期刑へ
・3年で出所
↓
・1977年 大手出版社へ就職
・殺人を続けながら『The Dating Game』へ出演
↓
・1979年 目撃者による通報で再び逮捕
・死刑判決
・警察の不手際で裁判やり直し等のトラブルがあったが、タリが証人として現れたのが決定打で死刑確定
・2021年、死刑執行前に死去
時系列が分かりづらい
急に画面が切り替わるので、時系列が把握しづらかったです。
ロドニーの髪型を変えるとかで、もう少し差別化してほしかったところ。
エミリーが出るシーンも途中まで過去の時代かと思っていましたよ……。
エミリーの転機もすごかったなあ。
「誰にも言わない」じゃなくて「言わないで」って。賢い!
あと、シェリルだけ一昔前の人に見えない。笑
出典:Netflix
バリバリ現代っ子に見えるので、もう少しヘアメイクでどうにかできなかったのか。
男性陣の再現度がすごかったので、余計目立っていました。
最期まで観て、結局イチバン印象に残ってるのは警備員だわ。
アイツなんなん!?
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