面白かったです!
実際の事件が元ネタというのが、恐ろしいというか闇深い……
どんでん返し系のサスペンス映画です。
3.0
「消された女」作品情報
【監督】
イ・チョルハ「愛なんていらない」「ノンストップ」
【出演者】
カン・イェウォン「悪魔は見ていた」「「バッドガイズ悪い奴ら」「クイック!!」
イ・サンユン「2度目の二十歳」「耳打ち」
チェ・ジノ「怪物」「LIAR GAME」
キル・ヘヨン「怪物」「殺人鬼から逃げる夜」「ロースクール」
チェ・ジェユン「模範刑事」
イ・ハクジュ「悪魔は見ていた」
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「消された女」あらすじ
「追跡24時」というTV番組の名物プロデューサーだったナムスはやらせ疑惑で失脚。
1年後、ナムス宛に精神病院の入院患者が書いたと思われる日記が送られてきた。
日記の最後には「カン・スア」と名前があり、中身は強制入院させられたというものだった。
精神病院では1年前に火災が発生しており、関係者は全員死亡した。同じ日に警察署長が射殺される事件が発生。容疑者は義理の娘の「カン・スア」。スアは精神病院に入院していたと言い張ったが、入院の記録はなかったため、誰にも信じてもらえず、警察の医療施設に勾留された。ナムスは再起のため、事件の調査に乗り出す。
「消された女」感想 ネタバレしてます
傑作!とは言いませんが、思ったより面白かったです。
スア役の方、どっかで見たことあると思ったら「バッドガイズ」の女優さんだったんですね。
良かったところ
時間がちょうど良かったです。
上映時間が94分。中だるみは全くありませんでした。
オープニングの車に拉致されるシーンから怖すぎて釘付けに。
[映画ニュース] 不可解な拉致・監禁で身も心もズタボロに・・・「消された女」予告編を独占入手 https://t.co/WBeaFMT2fF pic.twitter.com/0xbo3L1guH
— 映画.com (@eigacom) December 22, 2017
その後も回想を交えつつ、テンポよく物語が進みます。
回想→ナムスが事件を調べる→勾留中のスアに面会→回想という感じですね。
病院での描写が怖すぎです。
補助金目当てに健康な人を強制入院させている病院。
しかもスアの義理の父親の警察署長と結託。
途中でやっと逃げ出してパトカーに保護されたと思ったら、病院に連れ戻されるという……。
このシーンは絶望感がハンパない。
血みどろホラー・サスペンスの新たな快作! 『消された女』は最後まで観客の好奇心を刺激する https://t.co/Gpdq33w9En pic.twitter.com/tmdvo7nOka
— リアルサウンド映画部 (@realsound_m) June 6, 2018
ちょっと「カルテ番号64」を思い出しました。あっちの医者もキモかったけど、こっちの院長もキモすぎぃ。
チェ・ジノまた悪役を演じております。
「カルテ番号64」では勝手に避妊手術してましたが、こっちは臓器売買。
こういうシーン苦手……。
とりあえず、現在のスアが無事なことは判明しているのでかなり胸糞なシーンも何とか視聴できました。
不満だったところ
オチがちょっと納得しづらい。
実は強制入院させられたのは母親だったという真相。ついでに義父を殺したのもスア本人。
日記はスアの偽造、助けに行った男もスア本人。
衝撃度は高いですが、かなり強引ですね。
勾留されているのに、日記とか書けるの?
もう少し伏線もほしかったです。
見落としているだけかもしれませんが、唐突に感じました。
唯一、伏線というか違和感を感じたのが若くて美人なスアに変態院長が性的な虐待を一切してこなかったところですかね。
必死で調査したのに結局スアが犯人でした〜というオチですが、ナムスに正義感があるように見えないので意外と後味は悪くなかったです。
最後に訪ねてきたのは病院で消えた職員でしょうか??
イ・サンユンさん、格好良かったです。
「消された女」元ネタについて
健康な人を強制入院させる事件が頻繁に起こり、社会問題になっていたのが映画化のきっかけのようです。
頻繁って……。
今作も「保護者2人の同意と精神科医専門医1人の問診があれば、患者本人の同意なしに(保護入院)という名の強制入院を実行できる」精神保健法24条を悪用したものですね。
映画公開後は本人の同意なければ憲法違反になると法律が変わりました。
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